~金剛菩提樹とは?~
開運数珠ネックレスの主玉に用いております金剛菩提樹は、金剛子や金剛珠とも呼ばれ、ホルトノキ科ホルトノキ属のジュズボダイジュ(インドジュズノキ)Elaeocarpus
sphaericsの核を乾燥させたものです。
数珠のお店などでも間違って解説されていることがよくありますが、お釈迦様がその下で悟りを開かれたという菩提樹は、インドボダイジュ Ficus religiosaというクワ科イチジク属の樹木で、金剛菩提樹とは全く違う植物です。
和名といい紛らわしいですね・・・。
また、“菩提樹の実”や“菩提樹の種子”とされますが、実際には数珠に使うのは核果の核の部分で、種子はその中にあります。
ジュズボダイジュは、インドや東南アジアに広く分布していますが、日本に輸入されているものは、インドネシア産が多いようです。
インドでは、「ルドラクシャ」と呼ばれており、サンスクリット語で“ルドラ神の眼”を意味しますが、ルドラ神はシヴァ神と同一視される神様なので、インドのヨーガ行者には特に大切にされ、あちらでは修行者は皆このルドラクシャ=金剛菩提樹で出来た数珠を身に着けます。
~金剛菩提樹の効果~
金剛菩提樹の重要性が説かれた『シヴァ・プラーナ』や『ルドラクシャ・ジャバーラ・ウパニシャッド』によると、その種子は大変に神聖で、ただ触れただけでも罪が魔術のように洗い清められ、目にしただけで素晴らしいご利益があると説かれています。
「身に着けると全ての罪が洗い流れ、閻魔大王もこれを着けた者を地獄に連れてゆくことは出来ない」とか「身に着けると、人は富と財、その他欲しいものすべてを得ることが出来、神のご加護により子孫に恵まれ、繁栄が約束される」といったインドの古伝承は、ちょっと付いて行けないところがありますが、この表現からは古代インド人が金剛菩提樹を如何に尊崇したかが窺われます。
数珠は本来、マントラ(真言)を数える為の道具ですが、インドの行者はマントラを数えていない場合でも常に数珠を身に着けています。
これは、数珠を身に着けることで、心身の浄化が促進され、体のバランスが整うからです(体の歪んだ状態では長時間座って瞑想することも出来ません)。
仏教やヨーガなど、修行によって輪廻の輪から脱出することを目指す思想や行法が誕生した地で、金剛菩提樹が大変重視されているのは偶然ではありません。
~金剛菩提樹の薬効~
金剛菩提樹は、内服薬としては頭部の病気やてんかんの発作などに使用され、近縁種も腫れや肺熱、リウマチ、マラリアなどに使われます。
また、金剛菩提樹は身に着けると高血圧によく、身体の余剰熱を吸収する効果があると言われ、その薬効は全体に熱性の病に対してのもののようですが、開運数珠ネックレスを着けた際のスッキリ感や快適感に相通ずるものがあって面白いです。